日経mj 2018.4.18 をチェックしました。(1033文字。)
日本国内では人口の7%程度がLGBTで、約890万人いらっしゃることになります。
日本では一般的には性的少数者への配慮を公共機関で感じることは少ないと思いますが、タイではLGBT(性的少数者)向けのビジネスが広がっているそうです。
用語
LGBT(性的少数者)
FtM( 生まれた性は女性だが、心は男性)
MtF (生まれた性は男性だが心は女性の人)
LGBTQ(自分がどういう枠なのかわかっていない人)
タイのアパレル「secant(セカント)」
「secant(セカント)」というタイのバンコクを中心に4店舗あるというトランスジェンダー向けのアパレルでは下着などを作っています。
ホックを留めると胸がフラットになってブラジャーを着けずにすむ商品は、月産1000枚で需要に追いつかないとのこと。
MtF向けにお尻や胸を曲線的に見せる詰め物入りの下着や、くびれをつくるベルトなどもあるとのこと。
また、タイでは2018年1月にはLGBT向けの展示会で、約50の企業や団体が出店したそうです。
LGBTの中でも特に消費の悩みが多いのがトランスジェンダー(心と体のせいが一致しない)だそうです。男性向けや女性向けのモノ、サービスがそのまま使えないことが多いからです。
タイのトランスジェンダー専用の医療機関
個人的に驚いたのは2015年の時点で、タイにアジア初となるトランスジェンダー専用の医療機関が開設されているとのこと。
こちらの施設では働く人の役半数がトランスジェンダーでエイズ検査やホルモン投与カウンセリングなどを提供しているとのことです。
来院者数は2年間で4500人です。
バンコク大学では制服が4タイプある!?
また、バンコク大学では男性向けに男性タイプと女性タイプの制服
女性向けに男性タイプのシャツにネクタイ、スラックス、
女性タイプのシャツにスカート
を用意していて好きな方が選べる様になっています。
「どちらを着るかではなく、重要なのは制服を着用するというルールを守ること」ということだそうです。
現在は、世界のトップ10のアパレルの中にタイのメーカーが入って来ており、そちらも存在感を増しています。
LGBTフレンドリーホテル「ホテルグランビア京都」
また、ホテルグランビア京都では2006年に世界最大の性的マイノリティーの旅行団体「国際ゲイ&レズビアン旅行協会(IGLTA)に加盟して、2014年から6組ほどウエディングプランを利用したとのこと。
LGBTフレンドリーな姿勢をインバウンド客に示せたこともあり、ホテルグランビア京都では現在では外国人宿泊客が35%程度の成長率を見せています。